豆まき


mamemaki
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 節分のさまざまな行事は各家で行われ、家毎に多少の違いがあります。
 2月3日の午後、豆殻を10~15センチ位に切り、先の方を裂いてタヅクリの頭をはさんだヤッカガシを各家でつくります。ヤッカガシはつばをつけ、火で少し焼き家の外まわりの戸に挿して魔除けとします。
 豆まきは青豆を火で炒り、一升枡などに入れて神棚に供え、夕食後にまきます。まく人やまく場所も家によってさまざまです。唱えごとも家によって異なり「福は内、鬼は外、恵比寿大黒、豆上がれ、日本の神々皆上がれ」といったものの他、いくつかあります。豆まきでまいた豆を拾い、家族全員が自分の年の数だけ食べると災難除けになるともいい、また豆を保存しておいて危険な作業を行う時や遠出する際に1個食べて出ると魔除けになるともいいます。そのほか、豆まきの豆を1個ずつ小さな袋に入れて腰につけていると災難除けになるといい、昔は15歳ごろまで必ずつけました。
 豆をまき終わると、「天気占い」、「節分焼き」などと呼ばれる、豆占を行います。天気占いは、豆まき後に余った豆をユルイ(囲炉裏)の火種の近くに月数の12個並べ(閏年は13個)、その焼け具合で月の天気を占うものです。その結果は生紙等に記入し、身近な所に貼っておきます。作占いは、コップに七分目ほど水を入れ、豆まきの豆を一個ずつ大豆、小豆、粟、黍などと作物を限定してコップに入れます。豆が沈むとその作物は豊作で、豆が浮くと不作としています。