荒屋敷遺跡出土品


土偶(HP)_R県指定有形文化財(考古)
三島町荒屋敷遺跡出土品:土偶
糸玉(HP)_R県指定有形文化財(考古)
三島町荒屋敷遺跡出土品:赤漆塗り糸玉

平成30年3月9日、今まで県の重要文化財の指定を受けていた荒屋敷遺跡から出土した遺物を、国の重要文化財(美術工芸品_考古資料の部)として指定することが文部科学大臣に答申されました。

荒屋敷遺跡は国道252号線の宮下バイパス工事にともない、昭和60(1987)年~62(1989)年にかけて、約2,800㎡の発掘調査が実施されました。今回指定されるのは、この調査で出土した約19万点に及ぶ遺物のうち、589点です。

荒屋敷遺跡は縄文時代晩期(約2400年前)の遺跡です。低湿地帯にあり地下水内の酸素が不足していたため、有機質の遺物があまり分解されずに残り、土器や石器だけでなく、他の遺跡では稀にしか見られない木製品や漆塗製品、繊維製品といった遺物も発見されたことで、発掘当時から注目を浴びました。

今回、赤漆塗土器や漆の貯蔵容器、赤漆塗の巻紐や糸玉といった漆工芸の実態を明らかにした製品、浅鉢の容器や斧の柄など完成品とともに、未完成品が出土し、製作工程がわかる木製品、その他籠類・縄類といった繊維製品など、縄文時代の技術と生業の実態を示す資料の数々が評価され、国の指定を受けることになりました。