愛宕様

 愛宕様は火伏せの神様で、祭日は旧暦の1月24日、積もった雪が固くなる頃に行われた。ユルイ(囲炉裏)があった頃はカギノハナ(自在鉤(じざいかぎ))に銭を吊るしていて、祭日にはお参りに銭を持って行き、お供えしてある銭と交換して持ち帰り、あらためてカギノハナに吊るした。
 小銭をカギノハナに吊るすのはユルイの火を守ってもらうようにとの思いからだという。

<「暮らしと文化を話し合う会」(2009年11月12日、2010年1月21日開催)における名入地区の方々への聞き書きによる>