大山祗神社(本村の鎮守)


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昔、石祠を建て、伊勢大山祇の神として信仰していた。明和4年(1767)、沢が氾濫した際、宮を建立し「山神社」と名付けた。その後、明治26年6月24日の大火によって神殿は焼失している。この大火によって宝物、建設寄付名簿なども失った。明治34年9月19日、新たに神殿を建て、大正元年に正式に大山祇神社と改名して現在に至る。

神殿では二百十日おこもり、春、秋の祭りに神官を呼び祭礼を行っている。

早戸集会所の脇に参道の入口があり、石の鳥居の右に石灯籠が建っている。

「慶応元年 □十二月□」(1865)「奉 建立 村中」と刻まれている。左側の灯籠は台石と屋根のみとなっている。

苔むした石段を登ると山腹に神殿がある。境内に石灯籠2基。1基は台と屋根のみだが、もう1基には「寶暦十四年五月大吉 佐久間□□」(1764 明和元年か)と読める。

神殿は明治時代に建てられたが、石灯籠はそれより古いものである。神殿の裏に祠が4基あり、このうち1基は屋根と台の石のみが残っている。

<奥会津書房『三島町散歩』より>