山ノ神(上居平、下居平の山中に各1基)

 1月2日の朝、各家の男が御幣、餅、小魚をはさんだ注連縄を持って山を登り、祠の脇に立つ杉の枝に掛ける。家族の男の数だけ柴(若木)を伐って持ち帰る。これを「山参り」と呼んでいる。また、山菜、キノコなどを採りに山に入る時は参拝して無事を祈る。

 美坂高原(一ノ原)にも山ノ神の祠がある。

<奥会津書房『三島町散歩』より>