虫送り(西方)


mushiokuri_nisi

 「虫送り」は、例年6月の第2土曜日に行われる行事で、かつてはサナブリに行っていた。
中学生の年長者が親方となり準備から本番までを取り仕切る。地区の上(カミ)から下(シモ)に向かって、子どもたちが荷車につけた縄を引きながら、太鼓の音に合わせて、田畑の虫を追い払うための唱え言葉を唄いながら練り歩き、作物の豊作を祈願する。
県の無形民俗文化財に指定されている。

<唱え言葉>
 デンバラ虫のオイクラヨイヨイ
 何虫もオイクラヨイヨイ
 万(よろず)の虫もオイクラヨイヨイ

※三島町教育委員会が、昭和四十年代後半に収録したカセットテープに残る虫追い唄は以下のとおり。

 何虫も追いぐるヤイ
 コメラの虫も追いぐるヤイ
 デンバラ虫も追いぐるヤイ

<西方地区地域づくりサポート事業実行委員会『西方の記憶―つなぐ』より>