毘沙門堂


毘沙門堂

 大石田地区の東西南北にあるお堂のなかで、東に位置する。中野地区の山腹、苔むした長い石段を登った平地にある。杉の大木に囲まれ、境内は薄暗い。堂内に「象頭山」とある。本尊は毘沙門天。右手が折れているが、かつては錫杖を持っていた。西方村との戦いで敗れ建立されたとも云われる。軍神としてより、あらゆる願いを聞き、福を授ける神として主に中野地区の人々に信仰されている。かつて12~13軒あった中野地区は、今は3軒となっている。

<奥会津書房『三島町散歩』より>